合気道といいますと、ちょっと神秘的な古来の武道と言うイメージもありますが、合気道S.A.で指導する武道は、ミステリアスな「気合で相手を投げる」とか「相手の体に触れずに投げ飛ばす」と言ったものではありません。
リアルで実践的な合気道を目指す合気道S.A.では、立ち関節技を中心に打撃技も取り入れて、実際にどんな時にでも使える武術を目指しています。
合気道S.A.の理念には、「合気道と人生の融合」があります。合気道を学ぶことがそのまま人生や人間教育に役立っていくことを願っています。
合気道S.A.では、型だけの稽古ではなく組手や護身に有効な打撃技も含めた、総合的で実践的な武術体系を学ぶことによって武道の原点に回帰し、人間本来の生き方と触れ合っていくことを目指しているのです。一般クラスでは、主にこれらの内容を指導しています。
型稽古では、組手と実戦によって検証された技術を用いています。体力のない方などには、組手を行わずに前述した型稽古を中心にするなど、それぞれの個人に合わせた指導の進め方も行っています。親切で丁寧な指導を心掛けていますので、初心者や女性の方も安心して稽古ができます。
【構え】
合気道S.A.には、護身の構えと組手の構えがあります。護身の構えは、相手の攻撃を受けたり、受けそうになったりする時、身を守ることに優れている構えです。組手の構えは、自由攻防の稽古(合気道組手)などを行うときによく使う構えです。
・護身の構え ・組手の構え
【基本動作】
日本古来の武道的な動きは、上肢、下肢とも独特な動きを一体化して稽古するものです。本来は精神を含む身体全体を同時に扱うものであり、合気道の基本技を学ぶ初心者がまず修得すべきものです。合気道S.A.では、まず下半身の安定を基本動作から整えていきます。
・すり足動作 ・すり足重心移動 ・すり足前進動作 ・すり足後退動作 ・90度回転動作 ・180度回転動作 ・回転重心移動 ・回転連続動作 ・重心移動 ・ひらきの動作
【受け身】
合気道S.A.の受け身は、相手から技をかけられた時に身を守る為のものですが、実際の護身術の現場(路上など)では、下はアスファルトなど硬質な場所であることが多くあります。下が硬いところでも自己の身を守ることができるものが、本来の「受け身」である。そうした理念から創出されたものが、合気道S.A.の受け身です。
【体捌き】
本来、体捌きとは、相手の攻撃に対して千変万化するものです。体捌きをマスターすることによって技をかけることが可能になります。体捌きが不十分であれば、相手に技をかける時、抵抗されたりかからなくなってしまう。そのことをよく考慮して正しい体捌きを修得すべきでです。
・体捌き1 ・体捌き2
【打撃】
合気道S.A.では、護身術の現場でより有効である打撃技を取り込んでいます。打撃系武道とは違い、合気道技をかける為の導入部分と位置付けるもので、根本的な打撃の動きを明確な形で理解していただくために、まず基本を学び応用的なものまでを自由に使えるようにします。
・正面突き ・前打ち ・下段蹴り ・中段蹴り ・前蹴り ・ヒザ蹴り ・回し打ち 他
【基本技】
基本技は、合気道にはどのような種類の技があり、どのように構築されているのか、どのようにしたら相手に技がかかるかを、技の「型」から修得する為に稽古をします。
技稽古では、相手を痛めつけるような低次元な稽古であってはなりません。相手が手や足を提供してくれるからこそ合気道技を学ぶことができるのだから、お互いが尊重し合う精神で取り組まなければなりません。
相手の自由な攻撃に対しては、実際の間合いの取り方や初動の崩しが必要になってきますが、「型」稽古の先を勉強したいのであれば、合気道S.A.には組手があります。
頭で考えるだけではなく、感性的な運用法を向上させることにより、本来の合気道技を身につけてください。
・正面突き一ヶ条抑え ・後ろ首締め一ヶ条抑え ・前打ち一ヶ条抑え
・片手持ち一ヶ条抑え ・逆手持ち二ヶ条抑え ・肩持ち二ヶ条抑え
・前打ち三ヶ条抑え ・顔面突き三ヶ条抑え ・横肩かけ三ヶ条抑え
・正面突き四ヶ条抑え ・顔面突き四ヶ条抑え ・前打ち四ヶ条抑え
・前打ち肘締め ・片手持ち肘締め ・顔面突き肘締め
・片手持ち肘極め ・前打ち肘極め ・正面突き入り身投げ
・前打ち側面入り身投げ ・正面突き正面入り身投げ ・前打ち正面入り身投げ
・回し打ち入り身突き ・前打ち上段腕がらみ ・顔面突き上段腕がらみ
・片手綾持ち上段腕からみ ・正面突き下段腕がらみ ・前打ち下段腕がらみ
・顔面突き下段腕がらみ ・正面突き小手返し ・前打ち小手返し
・片手持ち四方投げ ・袖持ち四方投げ ・両手持ち天地投げ
・両胸持ち天地投げ ・両手首締め天地投げ ・顔面突き呼吸投げ
・回し打ち呼吸投げ ・中段蹴り呼吸投げ 他
【コンビネーション】
コンビネーション技は、基本技を土台としてそれぞれのわざの共通性や対自性、あるいはフェイントを理解した技をつなげることにより、相手を自己の術中に導くものです。実際には千変万化に出してくる相手の攻撃に対して、現実的に対処できるようになりましょう。基本技同様に反復練習を繰り返し、自己の身体に染みこませる修練を心掛け、独自性を持つコンビネーション技法を編み出すようにしてください。
独自性を持つコンビネーション技法には、自己の持てる頭脳と身体能力を客観的に考察することが必要になりますが、それは合気道の重要な稽古方法のひとつです。
・顔面突き → 上段腕絡み → 肘締め
・前打ち → 四ヶ条 →下段腕がらみ
・片手綾持ち → 肘極め → 側面入り身投げ
・片手持ち → 二ヶ条 → 運行法(手首極め) → 上段腕がらみ
・正面突き → 上段腕からみ → 小手返し 他
【護身】
合気道S.A.の護身術は、間合いや技法がより現実的で有効であることを目指すものです。自己よりも身体や力が勝る相手に対して身を守れる技法を修得します。また、合気道S.A.の護身に対する考え方は、危険で最悪な状況にならないようにする為の感性を作ることを心掛けており、むやみに相手を懲らしめたり制圧したりする前の段階を最良の護身としています。
1.髪をつかまれた時
2.胸ぐらをつかまれた時
3.後から両腕で抱きしめられた時
4.大勢に囲まれた時
5.後からナイフを突きつけられた時 他