【このウィンドウを閉じる】 
第四十二回 実践(リアル)合気道
広域指導者資格認定合宿レポート

 平成30年5月5・6日の2日間、合気道SA主催による第42回広域指導者資格認定合宿が立川近郊で開催された。
 今回の合宿における参加者は全員黒帯でありまた過去の合宿参加経験者である事から、代表師範の御意向により“構え・基本動作・体捌き・各技のポイント”についてより深く掘り下げた稽古とする方針となった。
 全ての参加者が全ての技を合宿中に理解・また出来るようになる訳では無いとは思うが、各自が様々な気づきや課題を持ち、これからの合気道修行の指針として貰いたいとは代表師範の弁である。
 合宿においては通常の稽古とは異なり、参加者が3~4人のグループに分かれてそれぞれの客観的な眼によって互いの動きを評価し合う形が採られる。これは…参加者各人は皆シッカリとした稽古を積んで来ており、それにより作り上げられた姿勢であったり動きであったりするのであるが、どうしても個人の動きの癖・特徴といったものが出て来た独善的な動きになってしまいがちであり、通常の稽古では中々自分では気がつき難い点につき補完する為のものである。客観的な眼により評価・指摘し合い、またそれらの点に着き話し合いを持つ事により更に互いを高め合う事が可能となるのだ。当然、疑問点等については代表師範にアドバイスをいただきながらである。このグループによる客観的な評価というものだけでも合宿に参加する意義は十分にあるものと考える。
 まずは構えについてである。
 代表師範が仰ってたのは“構えの為の構えであってはならない”・“構え有って構え無し”・“歩く姿が武である(植芝盛平氏の言葉)”という事である。どうしても我々は“構えの為の構え”となってしまいがちではあるがこれは本末転倒であり、そうではなく正しい姿勢での正しい構え、そうして究極的には普通に歩いている状態からでも一気に技に入る事が出来るようになるという事である。この稽古の際、代表師範から“普通に手を振って歩く・両手を横に固定して歩く”という事を試してみなさいとのアドバイスをいただいた。その動きを試してみると…驚いた事に今まで漠然と行って来た動きの中で“核(各々のレベルに応じてではあると思うが)”を意識する事が出来た。その“核”を意識して動く事が大切であると言う。

 次に基本動作である。
 代表師範が常々仰っているように“全体を1つの塊として核から力を発生させて動く”事が重要であり、末端を意識し過ぎて“ねじれ・ため・あおり・上下動”といった余計な動きを一切無くす事が必要となる。と…言葉にするのは簡単であるが、これを実践するのは非常に難しい。意識はしていてもどうしても動きや動き始めに余計な動きが入ってしまうのである。この辺りについてもグループでの客観的な評価のお陰で自分の修正点が多数浮き彫りとなり、これからの稽古の中での明確な課題が見えた。また今回の合宿では代表師範による参加者への“用意の姿勢”の矯正が行われた。この姿勢矯正により“力の出方・威力”が目に見えて変化したのは大きな驚きであると同時に喜びでもあった。正しい姿勢・動きの重要性というものが理論だけでなく、実際の自分の動きで体現出来たというのはこれからの稽古においても大きな励みとなる事であろう。合気道の技というものは一見不可思議な物であり、掴みようの無い物のような漠然としたイメージではあるが、こうした基本動作1つ1つの積み重ねの上に存在するものであると実感出来たのは非常に有意義な出来事であった。
 体捌きについても今回は通常の稽古で行なっている1・2に加え、内捌きである3を加えて行われた。体捌きについても全体を1つの塊とし、“躱す”のではなく攻撃の意識をシッカリ持った上で“捌いて”いくのである。相手の攻撃をギリギリまで誘い込んで一瞬にして身体を半身にして移動させる。これについてもやはり“核”の意識が重要であり、“核”から力を発生させる事が重要であるという。
 
 こうして見てみると…合気道という武道は基本動作を通じて身体を練る事が重要であり、またそれは一朝一夕ではなし得ないものである事がよく分かる。以前、代表師範が“本当なら基本動作を3年位シッカリやらせて、ある程度身体が出来てから技に入るのが良いんだが、実際問題それは難しい。”と仰っていた事があるが、今になってみるとその言葉の本当の意味が理解出来る気がするのである。
 このように広域指導者資格認定合宿においては“構え・基本動作・体捌き”を大変重視して行われる。
 合気道SAの門下生、また他流派の門下生の方達においても、本物の“技”が得られる数少ない機会であると考えるので、躊躇わずに積極的に参加してみては如何だろうか??
 きっと新たな扉が開かれる事であろう。
 また各技についても今回の合宿において様々な“気づき・発見・驚き”が当然多数有った事も追記しておく。

 最後に…小野教授肆段の教授伍段免状授与式が行われた。
 今後の更なる御活躍を切に願う次第である。

<合気道S.A. 広報部>
【このウィンドウを閉じる】 
国際実践合気道連盟「合気道S.A.」