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勝敗を超えた武術合気道の祭典
オ-プンマッチ実戦合気道組手大会 試合結果

【実戦合気道組手大会 講評】

左から
田島尚樹選手・櫻井文夫代表師範・木村圭吾選手
試合とは、試し合いと書く。いにしえの時代の武術修業・武術技は、土地や家族を守るための戦(いくさ)が、すぐとなりにあり生死を賭けた真剣勝負の試し合いに直結していたから、技は正しく本物でなければならなかった。

現代における武道修行は、精神力の向上や健康促進を目的として行われているが、やはり技が正しく本物でなければ精神力の向上や健康促進に繋がらない。原点回帰ではないが正しく本物の技を追求すべく、合気道S.A.では組手試合を導入している。
ある流派では、相手の手首や肘を二か条(二教)形にして極めるか堪えられるかを試す稽古や、合気上げや呼吸法等により合気道技法で重要な呼吸力養成する方法がとられたりするが、本来の武道修行であれば相手をどのようにして二か条の形に導くかが肝要で、初動の崩しから相手が抗っても自分の技に導いてしまうのが正しく本物の技である。
試し合いや組手には、自分より体格・体力が勝る相手や対等の相手、劣る相手を自分の技に導くための体捌き・初動の崩し・連携技・返し技など非常に難易度の高い技法が隠されている。ただ勝つためだけの試合ではなく、武道合気道技法を昇華させ究めるために真摯に取り組んだ組手を研究する事も大切な修行のひとつである。

平成29年10月8日(日)東京都立川市近郊で合気道S.A.主催の実戦合気道組手大会が開催された。
今大会の冒頭で今までの合気道組手では、小手先つまり相手選手の手首だけを捻じろうとしたり肘のみを極めようとしたりする姿が多く見られた。そこで手元を忘れて相手選手の背中側で技を極めるようなつもりで技をかけるようにすると相手選手に技がかかりやすくなるとの講習があった。

試合は、単発の打撃技や合気道技、自分に不利な形で相手に手首や腕を取られると引き抜き逃れようと姿が多く見られる中、連携技や返し技など技を繋げようとする意図が垣間見えた合気道S.A.品川の木村圭吾選手と合気道S.A.昭島の田島尚樹選手が優秀賞を獲得した。

今後の試合判定の課題・方向性として、体捌き・連携技・返し技等をする意図が見えず単発技や手首や腕を引き抜いたりをする選手には、間髪を入れず指導・注意の判定を下して合気道技の正しく本物の技を修得し体現出来るように導く審判を目指し良質な組手が構築出来ればと思う。次回来年3月開催予定のトーナメント方式で行われる実戦合気道選手権大会では、今後を占う審判の判定基準や選手の修行成果に期待したい。
【実戦合気道組手大会 結果】
優秀賞 木村 圭吾 (合気道S.A.品川)   田島 尚樹 (合気道S.A.昭島)


田島尚樹選手(右)


木村圭吾選手(奥)
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国際実践合気道連盟「合気道S.A.」