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8月開催
「つき貫ける合気」研究会 レポート

令和2年8月2日(日)立川近郊にて、つき貫ける合気研究会が開催された。
抵抗する相手を崩したり倒したりする際、相手と力がぶつかるのを経験した人は少なくないのではないだろうか。そうした時、力を掛ける方向を色々変えてみたりして、トリッキーな誘導をしようとしているやり方を良く見かける。しかし、トリッキーな動きは相手に気づかれて読まれやすく、一度は掛かったとしてもその後は防がれて掛からなくなる事が多い。
ではどうするのが常に有効な技の掛け方なのか? 相手と力がぶつかった時に、相手の力の壁をすり抜けて自分の力をその先へ通していくやり方がある。その方法を探り、知る事が定期的に開催されるこの研究会の意義であると言える。
因みに『つき貫ける』とは師範の造語であるが、力の掛け方の特徴を端的に表現している。毎回、研究するにあたり、いくつかの技を例に挙げて『つき貫ける』掛け方について言及している。
 
今回は『上段腕絡み投げ』『正面入身投げ』『三ヵ条抑え』を例に挙げ、特に相手を崩す方法について重点的に研究が進められた。
相手が崩れていく流れに乗って崩す。相手の崩れる力を利用して倒す。崩しのポイントはいくつかあった。その中でまず考えるべきなのは、そもそも崩しとはどういう動きなのかという事である。
合気道は回転する動きが多いから勘違いしやすいが、崩しとは左右の動きではなく、上下の崩しである。それを利用して相手が倒れるまで立ち直れない状態を維持し続けていくのだが、その際に大事になってくるのは、如何に相手の全身を捉えて誘導していくのかという事になる。
相手の全身を捉えるには相手の中心へアプローチしていく必要があるので、自分が左右へ逃げる事無く、相手の力の壁を『つき貫ける』事で中心へ向かっていく動きが必要になる。その動きを生むポイントは背中の使い方にあるので、その方法を見つける事を念頭に研究は進んだ。しかし背中を使おうと意識していても、無意識のうちに腕でどうにかしようとしてしまい、腕を使わないようにするのは非常に難しかった。
今回の話は主に、相手が正面突きで来るのを想定していたが、自分から構えないまま進んでいって技を掛けたり、止まって踏ん張っている相手に技を掛けにいく研究もおこなわれた。
やられる前にやる。即ち合気道を使うためには『後の先』の技ではなく『先の先』の技である必要がある、という事が強く伝わってくる内容であったと感じられた。

<合気道S.A. 広報部>
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国際実践合気道連盟「合気道S.A.」