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実戦合気道体現型 新組手方式導入記念
長袖Tシャツ・指ぬき手袋着用
オ-プント-ナメント 実戦合気道選手権大会 結果
【実戦合気道組手大会 講評】
 武術において相手との間合いは、相手を制するうえで重要な要素の一つである。柔道では、相手の襟と袖を持った比較的近い状態から多くの柔道的に有効な技法が繰り出される。空手は、柔道に比べれば遠い打撃を中心とした間合いから空手ならではの効果的な技法が多く繰り出される。剣道であればさらに距離のある間合いからの攻防で勝機を見出す。合気道にも合気道独特の技は、合気道独自の間合いからでないと仕掛けづらいのである。

 合気道は、一般的に約束事の多い演武形式でデモンストレーション等を行うが、これでは実際に不特定多数の人に技が掛かるかどうか大いに疑問である。そこで合気道S.A.では、実際の攻防の中で合気道技が相手に掛かるかをこれまでに検証し続けてきたが、選手として出場すると勝敗にこだわったり汗で滑ってしまい、間合いが合気道的でなくなり技も独自性のある合気道技ではなくなっていた。主催する側としては、あくまでも実際に使える武道としての有効な合気道技の向上・昇華を組手試合から追求することを目標としているのでここ数年いろいろなアプローチを仕掛けてきた。

 そして、今大会から集大成といえる長袖Tシャツ・指ぬき手袋着用ルールを導入し、審判も間合いや膠着状態の判断基準を厳しくし合気道的な間合いを維持することにより、合気道独特な立ち関節技や入り身投げ等の技を掛けやすい環境を整えた。試合は、選手がまだ新ルールになれていない状況でもあり戸惑う選手もいたが、合気道独自の間合いから合気道技を幾度となく仕掛けようと挑戦している選手もいた。このような挑戦を繰り返し経験すれば理想的な合気道技を仕掛け掛けることにゆくゆくは繋がることであろう。

 今回の総合優勝決定戦は、新人ながら5分間を合気道的な間合いを維持しつつ動き続けたが経験不足のためか決定的な技に結び付けることは出来ないながらも僅差の優勢勝ちで部門優勝を果たした合気道S.A.八王子の渡辺克己選手と、重厚な組手で勝ち上がってきた経験豊富なベテラン合気道S.A.品川の木村圭吾選手との試合になった。結果、体重差15kg以上あった木村選手が、試合中盤で渡辺選手の手首や肘関節などを極め一本勝ちを収めた。

 今後は、合気道的な間合いや審判基準の厳格さもって組手のさらなる進化を望むとともに合気道独特で合気道の間合いに都合がいい四ヵ条技法の強化を考えていきたい。四ヵ条締めは、実戦的で相当有効な技であるが難易度の高さからほとんどの選手が使おうとしないし究めようとしないことが多い。今大会のルールや実戦的な合気道技の向上に四ヵ条技法は、絶対必要不可欠な重要な技法の一つなのでこれからの研鑽に期待したいと思う。
【実戦合気道組手大会 結果】
総合優勝 木村 圭吾 (合気道S.A.品川)
部門優勝 渡辺 克己 (合気道S.A.八王子)

木村圭吾選手(左)、渡辺克己選手(右)

左から、
渡辺克己選手・櫻井文夫代表師範・木村圭吾選手

<合気道S.A. 広報部>
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国際実践合気道連盟「合気道S.A.」